学生作品 STUDENT WORKS
女子美術大学

4年次

4年次卒業制作 2014
学部4年間の集大成である作品制作を行う。
各自が独自のテーマを設定し、思考・感性・表現技術の総合により、卒業制作としての作品を展開していく。制作段階では、作品構想のプレゼンテーションや中間報告のプレゼンテーションを通し、自己の考えを伝える為の発表の技術とコミュニケーション能力も深めていく。
 
 
 
 
 

3年次

3年次アート・デザイン表現演習Ⅱ 2014
「コラージュによるイラスト表現から、大型プリンターを使ったタペストリーへの展開」

手描きによるアナログ表現からデジタル表現への変換を習得し、イラストレーションから空間演出につながるヒーリング作品を制作
  3年次アート・デザイン表現演習Ⅱ 2014
「ぬいぐるみ作りの基本を学ぶ」

職業としてのぬいぐるみ作りが置かれている現状から、布を使った立体で、今後仕事として成り立つ可能性のある分野を探る

アート・デザイン表現学科の共通選択実技として、絵具彩色した紙を素材に、コラージュ技法を用いて動物のイラストを表現し、それをPhotoshopでデジタルデータ化。大型プリンターを使用して、布地(防炎マットクロス)に動物イラストを出力し、タペストリーに仕上げました。

基本的な制作過程を実習し、そこから立体を展開図(型紙)に起こす方法を学んで、玉子とフクロウを数体制作しました。彩色も施し、それぞれのぬいぐるみのストーリーを思い描き、レイアウトによって出来上がってくる世界観を作り上げました。

3年次プロジェクト&コラボレーション演習
(ライブアート開発) 2014

障害や病気の有無を超え、お互いへの理解の糸口をつくりだす「アートのつかい方」を理解することを目的に、アートアクティビティーを企画、実施する
  3年次プロジェクト&コラボレーション演習
(ロールスクリーン提案) 2014

ブラインドとロールスクリーン大手の株式会社ニチベイと連携して新商品提案を行う

宮城県気仙沼のNPO法人ネットワークオレンジさんでは、障害のある方々とのアートアクティビティーを実施し、築地の国立がん研究センターカフェテリアでは、シンガーソングライター丸山茂樹さんと、音楽とアートのライブアートを行いました。

1.Healing screen  2.Hospitality screenの二つのテーマにそって、公共施設、福祉施設、住宅インテリア等へのロールスクリーンやタペストリーの展開企画・デザインを考え制作し提案しました。

3年次形態表現演習 立体制作 2014
「"おもい(想い・思い)"を包むパッケージ」

中身の魅力を伝えるために重要な役割をもつパッケージを、社会における様々な在りようから多角的に理解したうえで、紙器をベースにしたパッケージの制作を学ぶ
  3年次キャラクター制作演習 2014
病院の小児病棟での活用など、具体的な目的を設定したオリジナルキャラクターを制作する

「ある贈り物」をする場面を想定し、相手に対する「おもい」が具体的に目に見える「かたち」を、ヒーリングアートの視点からパッケージとして制作しました。また、立体構造を平面素材から立ち上げ、空間を構成することも学びました。

キャラクター制作演習2014では、心身障害児総合医療療養センターの小児病棟のキャラクターデザインを提案し、中野裕佳さんのデザインしたキャラクター「ねこのセージ」が病棟のキャラクターとして選ばれました。

3年次壁画制作演習 2014
壁画制作演習では、実際の病院との恊働により院内や屋外空間に壁画を制作・設置し、病院空間における環境作品の制作を通して、アートとデザインがいかに社会生活において重要であるかを学ぶ
  3年次子どもの道具デザイン演習A
(ぬいぐるみ制作)2014

子どもの道具としてのぬいぐるみを企画・制作し、使い方や遊び方を提案する

杉並区内の病院新築にあたり、屋外壁面に壁画を提案、制作施行しました。壁画の原画制作から、病院へのプレゼンテーションを経て、現場での描画作業を行いました。

三人一組のグループを作りお互いに取材した内容を元に、アイディアスケッチなどの作画から型起こしを行いました。
型紙を何度も作り直し、試行錯誤を重ねながらオリジナルのぬいぐるみを制作しました。

3年次子どもの道具デザイン演習B
(玩具のデザイン) 2014

素材や動きのおもしろさなどから考える方法を通して、オリジナリティのある面白いアイディアと美しさを備えたおもちゃのデザインを学ぶ
  3年次絵本制作演習 2014
人と人との関係性の中で自分らしいテーマを見つけ、心から伝えたいことを、表現する意味を、絵本制作を通して深める

「転がるおもちゃ、転がすおもちゃ」をテーマに、素材は木材を主として、立方体、円柱、球体などの幾何形を組み合わせた形や、動物や車などをモチーフとした形を中心に制作しました。

絵本作家であるいせひでこ先生のご指導のもと、学生それぞれが今現在の自分自身と向き合い、本当に伝えたいテーマを真剣に考えて、絵本のダミーや原画を制作しました。

2年次

2年次ヒーリング・デザイン実習A
(空間表現) 2014

デザインやアートを通じて、公共や福祉の為に、より快適な空間を作り出す方法や手法について学ぶ
  2年次ヒーリング・デザイン実習B
(デジタル表現) 2014

コンピュータを使ったヴィジュアルコミュニケーションを学ぶ

第1課題の「くつろぎのプライベートスペース」では、1/10模型を個人制作し、第2課題では「教室天井と廊下天井への空間装飾デザイン」を6グループに分かれ企画し、教室と廊下の天井を使って実物大で制作、プレゼンテーションしました。

グラフィックデザインの基礎知識から、制作手段であるデジタルワークのスキルを身につけ、印刷メディアを通した情報のコミュニケーションを学習しました。デザインにおける文字の重要性をはじめ、多種のデザイン要素の知識を習得し、演習ではエディトリアルデザインのレイアウトを行っています。最終課題はグループ展のフライヤー制作に取り組み、印刷メディアを介する情報のコミュニケーションデザインを経験しました。

2年次壁画技法演習 2014
実際の壁画プロジェクトを通し、立案から展示までのプロセスを学ぶ
  2年次コンピュータグラフィックス演習 2014
大型グラフィックスの制作を体験する

小児病棟の通路に設置するためのヒーリング・アートを制作しました。6階通路は「森」、7階通路は「ゆめたび」というタイトルで2つのグループに分かれ、大型キャンバスにアクリル絵具で彩色を行いました。

手描き素材をコンピュータグラフィックスを用いて加工し、ドアを飾る大型作品を制作しました。
また、画像制作のために必要な画像データの特性やソフトウェアの操作方法を学びながら、デジタルによる表現方法について総合的な理解を深め、課題制作を通して実践のための基本的な技法を習得しました。

2年次絵本制作基礎演習 2014
対象と向き合う絵本の制作を学ぶ
  2年次装丁技法演習 2014
本という形態に仕立てる技法を体験し、自身で製本する工程を学ぶ

“余命少ない子どもたちへ死を宣告する絵本”、“入院している子どもたちやその家族を励ます絵本”をテーマに個人制作またはグループ制作を学生自身が選んで絵本を制作しました。絵本のサイズや装丁も絵本のコンセプトに合わせて各々が考えました。

和綴じの演習からはじめ、いくつかの基本的な製本の演習を行って、本の構造や素材選び、製本の技術について学びました。最終課題では「私のデザイン帖」というテーマで、手帖としての機能と自由に描き込めるページを含んだ、自分が愛着を持って使える本をデザイン・制作しました。

1年次

1年次アート・デザイン表現基礎演習A - CGデザイン 2014
グラフィックデザインの基本を学ぶ
  1年次アート・デザイン表現基礎演習B -絵画 2014
絵画について学ぶ

今までの人生で出会った「ひと」に、感謝の気持ちを贈る為のカードをテーマに、各自でコンセプトを設定し、制作を行いました。Illustrator、Photoshopなどソフトウェアのコンピュータスキルを身につけ、グラフィックデザインの基礎を学びました。

全ての造形の基本となるデッサンをすることで、デッサンとは何か、モノを観て表現をするとはどういうことなのかを追求します。初めは、小さな画面で少ないモチーフを用いた静物デッサンをし、次の人体デッサンにより、構図、形、質、量、動勢など、二次元表現をする上で必要な観察力と表現力を身につけました。

1年次アート・デザイン表現基礎演習C -工芸 2014
工芸について学ぶ
  1年次アート・デザイン表現基礎演習D -立体 2014
立体について学ぶ

糸から布の制作(織・編)の基本的な知識や技術を学びました。人の暮らしの中で”心地よさ”とは何かについて考察し、各自のイメージ・コンセプトに合わせ各種素材に触れながら、身体を包む・巻く・覆い彩る作品制作を行いました。

段ボールで人の頭部を作る事を通じて、立体制作の基礎を学びました。
まずは粘土や段ボールで面を構成し、立体感をとらえる練習をしました。次に抽象表現練習を行い、素材の持つ可能性を追求しました。

1年次素材表現演習A (平面表現) 2014
画材の使用体験から壁画技法を中心に、平面作品表現の新たな発見と創造の方法を学ぶ
  1年次素材表現演習B (立体表現) 2014
各種造形素材の性質、制約、素材自体の美しさ、素材と形態の関係を整理し、それらに適した造形的処理、加工方法などを実際に体験し学ぶ

様々な種類の刷毛や筆、海綿などを使用して、雲、石積み、木目の表現方法を学びました。最終課題では、個人とグループに分かれて制作を行い、個人制作では学んだ技法からいずれかを選択し、個性を織り交ぜた作品制作を行いました。グループ制作では、実技教室の壁面に「LIFE」というタイトルで壁画を描きました。

「触れる・香る・心地よい」をテーマに、手で触れて『ここちよい』フォルムとなるよう、アイディアスケッチを練り、粘土によるラフモデルや、スタイロフォームによるスタディモデルでデザインの検討をしました。 デザイン決定後、3種類の木材を組み合わせ削り出すことにより、積層構造による“なごみ”の形を制作しました。

1年次キャラクター制作基礎演習 2014
社会におけるキャラクターの役割を考え、オリジナルキャラクターのデザイン・制作を行う
  1年次ワークショップ演習 2014
アート活動を使って社会にアプローチする方法と、グループワークによる新しい考え方の創出や発見と、創造の方法を学ぶ

キャラクターの市場調査をし、それを踏まえてオリジナルキャラクターのアイディアスケッチを行いました。アイディアスケッチを粘土で立体に起こし、さらにその立体を元にパソコンでオリジナルキャラクターを制作しました。

立場の違う人々が、互いに受け入れ合うきっかけをつくることを目的とした参加型の「アートの使い方」を企画/実施/評価を通して理解していきました。マイケル・スペンサー氏と日本フィルハーモニー交響楽団の方々による音楽ワークショップ(注1)の体験をし、森美術館で開催されたリー・ミンウェイ氏の展覧会(注2)へ出かけて、美術に限らず「アート」の分野と有り様を広く捉える目も育くみました。試しのワークショップを含め何度も試行錯誤を重ね、意見を出し合いながら新しい考えと創造の方法を深めます。8班に分かれて互いにファシリテーターと参加者を経験するロールプレイを行うことも、立場の違う人々の気持ちを理解する大切な方法です。
注1)日本フィルハーモニー交響楽団 エデュケーション・プログラム
注2)『リー・ミンウェイとその関係展』森美術館,2014.9.20–2015.1.4