領域説明 fields
女子美術大学

領域内容

現代社会に求められる癒しを目的としたアートとデザインを追求する。
人に寄り添い、そして共に在る表現を目指して。

日本で初めてとなるヒーリング表現領域を開設した理由

女子美術大学では1992年から、病院の小児病棟や介護福祉施設を中心に、アートの設置による、心の安らぐ空間づくりを目的としたヒーリング・アート(癒しの芸術)プロジェクトに取組んできました。
病院の白く無機質な環境を、アートによって改善して行きたいというコンセプトで始めたプロジェクトです。
このように、社会の問題点と向き合い、問題解決の方法を探るアート表現活動を更に発展させ、広い視野から専門性を深めていく教育研究分野が必要だという趣旨から、「現代社会で人々は何故ヒーリングを求めるのか」、「ヒーリングとは何なのか」を思索し、そして「アートやデザインの表現は社会貢献につながる」 という理念を軸に、作品制作と論理的研究の両面からヒーリングを探求する教育を実践する、アート・デザイン表現学科ヒーリング表現領域を2010年に開設しました。

現代社会では何故「癒し」が求められるのでしょう?

今、私たちの生活の中で「ヒーリング(癒し)」という言葉が頻繁に使われています。それは見方を変えればストレスが溜まりやすい環境が、現代社会において深刻化している表れであると言えます。
「鬱状態、引きこもり、いじめ、過労死、無縁社会」といった言葉が社会現象・社会問題を表わすキーワードとして日々取りあげられている今日、精神的な癒しを求める状況が益々増えてきています。こうした現状に、私たちは正面から目を向けていく必要があります。
それと同時に、「癒し」は人が生きる上での根源的な活力、生命の喜びを実感することからも生まれてきます。また、人と人とのコミュニケーションが円滑に進むことによって、心のつながりが生まれる、そこに「癒し」を感じることができます。
現代社会は、こうした様々な要素が絡まって、癒しが求められる状況にあると言えるでしょう。

ヒーリング表現領域が目指すもの

ヒーリング表現領域では、アートとデザインの存在が、人々の精神的な癒しに不可欠との前提に立ち、現代のストレス社会で求められている「ヒーリング」をテーマに、場所、方法、メディアを問わず、様々な形で、アートとデザインを展開させる能力を養い、人に寄り添うアートとデザインをコンセプトに、社会で必要とされる人材を育成することを目的として、作品制作と理論研究を進めていきます。自己表現だけではない、社会が必要とするアート・デザインの方向性を追求していきます。

ヒーリング表現領域の授業について

《実技・演習科目》
ヒーリングを目的として、多方面からアートとデザインに関わるアプローチが出来る様、平面表現・立体表現・空間表現など幅広い実技・演習科目を開設しています。
キャラクターデザイン、絵本、壁画、コンピュータグラフィックス、ぬいぐるみ、玩具・遊具のデザイン、空間デザイン、アート・アクティビティによるワークショップ等は、ヒーリング表現には欠かせない骨格をなす実技・演習科目です。

《プロジェクトの実践から学ぶこと》
ヒーリング表現領域では、3年次にいくつものプロジェクト授業を開設しています。
社会と連携した実践的なプロジェクトの体験を通して、アートとデザインが社会とどの様に関わり、そして役立てることが出来るのかを考えます。病院等の医療機関、介護施設、そのほかの様々な公共機関、企業とのコラボレーションにより、社会貢献につながる共同研究と企画開発を積極的に進めていきます。
実際の現場に出向き、その場の空気に触れ、関係者の声を聞き、相手の考えを引き出して学生が皆でアイデアを出し合って進めていくプロジェクトです。そこから、社会の様々な状況下において応用の効く普遍的な体験を学んでいきます。

《実技と連携した特色のある講義系専門科目》
本来、実技(制作)と講義(学科)は、互いに知を刺激し合うものであり、別々に考えて切り離すことは出来ません。実技と関連した理論と専門的知識を深めるため、特色ある講義を開設しています。
専門の知識を楽しみ、知ろうとする関心を高めることは、制作への探究心につながります。質の高い創作研究には実技と学科(理論・知識)のつながりを考えたカリキュラム内容の構成が必須だと考えます。
学年ごとに次の専門科目を受講します。
1年次「ヒーリング・デザイン概論」、「癒しの文化論」
2年次「キャラクター文化論」、「カラーセラピー概論」、「絵本芸術論」、「子どもの福祉デザイン概論」
3年次「芸術療法概論」、「空間デザイン概論」、「アンケート調査・分析法」
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カリキュラム

1年次

前期では、アート・デザイン表現学科共通の基礎実技として、コンピュータグラフィックス、絵画、工芸、立体の基礎表現を学びます。後期では、壁画技法を主とした平面表現、木工を主とした立体素材の表現、キャラクターデザインの基礎を徹底して学びます。また、ワークショップではソーシャル・インクルージョンの考えを学ぶと同時に、多様性を受け入れるコミュニケーションと社会問題の軽減を目指すアートアクティビティを習得します。

2年次

空間デザイン、コンピュータグラフィックスによるグラフィックデザイン、壁画制作の実践、絵本創作の基礎、装丁技法の実習から創作表現の基本を身につけていくと同時に、ヒーリングについて各自が独自の視点とテーマを持って考えていきます。

3年次

学外の様々なプロジェクトやワークショップに実際に取組むことにより、社会との連携を実践的に学びます。グラフィック表現(キャラクターデザイン、絵本制作、壁画制作)と立体表現(パッケージデザイン、玩具のデザイン、ぬいぐるみ)の実技を選択し、そこから専門性を深めていきます。

4年次

前期では、グラフィック表現、立体表現、空間表現、アート・アクティビティをベースとした専門実技を各自選択し、卒業制作の方向性を定めていきます。また、プレゼンテーション能力を高める研究発表会を重ねていきます。後期では、ゼミ形式による卒業制作に取組み、4年間の学びの集大成として、独自のテーマに基づく研究成果の発表を行います。

実技・演習授業スケジュール
前期
実技
・演習授業
  1年・PM 2年・AM 3年・PM 4年・AM
4月 アート・デザイン
表現基礎演習A
CGデザイン
(学科共通)
アート・デザイン
表現演習I
(学科共通)
アート・デザイン表現演習Ⅱ
(学科共通・選択)
①タペストリー
②ぬいぐるみ
ヒーリング・
クリエイションA
(平面系、絵本制作)

ヒーリング・
クリエイションB
(ユニバーサルデザイン、ぬいぐるみ)

ヒーリング・
クリエイションC
(ビジュアルコミュニケーション、絵本制作)

ヒーリング・
クリエイションD
(立体・空間系・社会とアート)
5月 アート・デザイン
表現基礎演習B
絵画
(学科共通)
ヒーリング・
デザイン実習A
空間表現
プロジェクト&
コラボレーション演習
(メディア表現領域合同授業)
企業・公共機関との
コラボレーション①
コラボレーション②
コラボレーション③
6月 アート・デザイン
表現基礎演習C
工芸
(学科共通)
     
ヒーリング・
デザイン実習B
デジタル表現
キャラクター
制作演習
形態表現演習
(立体制作)
7月 アート・デザイン
表現基礎演習D
立体
(学科共通)
  夏期休業
後期
実技
・演習授業
9月 素材表現演習A
(平面)
壁画技法演習 絵本制作演習 子どもの
道具デザイン
演習A
ぬいぐるみ
制作


卒業制作
10月 素材表現演習B
(立体)
 
壁画制作演習 子どもの
道具デザイン
演習B
玩具のデザイン
  女子美祭週間
11月 キャラクター
制作基礎演習
コンピュータ
グラフィックス演習
    卒業制作
12月 ワークショップ演習 装丁技法演習 ヒーリング・
アートプロジェクト演習
(アートプロデュース
表現領域合同授業)
1月 絵本制作基礎演習

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卒業後の進路

教員紹介

いせひでこ 客員教授//絵本制作演習

1972年東京芸術大学卒業後、渡仏し1年余パリ滞在。美術館やギャラリーや書店巡り、スケッチの旅の日々、本物に触れることの大切さに初めて気がつく。古本屋で買ったイージー・トウルンカの仏版『アンデルセン童話集』が私の絵本作家の道を決定的にする。いくつもの旅を経て、現場取材に徹した絵本作り、タブロー制作、原画展を展開。

主な絵本に、『絵描き』『ルリユールおじさん』『大きな木のような人』『あの路』『にいさん』他宮沢賢治の絵本など、エッセイ『ふたりのゴッホ』『七つめの絵の具』他、共訳書『テオ、もうひとりのゴッホ』等著書多数。

メッセージ
若い人たちといっしょに絵本の奥深さを追求したいと思います。既成の概念に縛られないで、絵本の領域や役割を拡げることができたらいいですね。授業では、完成よりも、プロセスに重点をおきます。絵を描くという孤独な作業と共に、講義後の議論やレポートも重視します。9月は信州の絵本美術館での合宿も計画中。おたのしみに。

担当授業科目
〇絵本制作演習(3年次後期)

絵本「あの路」
©いせひでこ「あの路」平凡社刊

駒形克己 特別招聘教授//絵本制作基礎演習

造本作家・デザイナー
日本デザインセンターを経て、1977年渡米。 ニューヨークCBS本社などでグラフィックデザイナーとして活躍後、1983年帰国。
自身の子どもの誕生をきっかけに絵本を制作。以後多数の絵本を出版。展示会やワークショップの活動は世界へと広がり、、フランス、イタリア、メキシコ、韓国、スペインなど、現在もなお世界各地を巡回中。2000年・2010年イタリア・ボローニャRAGAZZI賞優秀賞、2006年GOOD DESIGNユニバーサルデザイン部門大賞。他、受賞多数。

メッセージ
競争から共生へ。
デザインは、ヒトの想いや世の中のコトをカタチにして、ヒトのココロをも動かす。経済的な効果だけではなく、社会的な側面にも注目しながら、同じようなモノを増やして競争するのではなく、ないモノや不足しているコトを見つけて、向き合い、そして共生する。みなさんとプロジェクトを共有しながら、刺激的なモノづくりを。

ホームページ
http://www.one-stroke.co.jp/

担当授業科目
○絵本制作基礎演習(2年次後期)

コンドウアキ 特別招聘教授//キャラクター制作演習

女子美術短期大学造形科情報デザイン専攻卒業後、サンエックス株式会社デザイン室に入社、キャラクターデザイナーとして"みかんぼうや"、"リラックマ"などの人気キャラクターを生み出す。キャラクターデザイナー、イラストレーターとして現在フリーで活躍中。

メッセージ
3年生の専門課程で、「キャラクター制作演習」を担当します。学生の皆さんが、キャラクターにどの様に命を吹き込んでいくのか、そして生まれてきたキャラクターが、ヒーリング・アートプロジェクトの授業では、どう展開するのか見守りたいと思います。特に小児 病棟のプロジェクトで、子どもたちに親しまれ、愛される存在となるよう、アドバイスが出来ればと考えています。

担当授業科目
〇キャラクター制作演習(3年次前期)

キャラクターデザイン「リラックマ」
©2009 SAN-X CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED.

山野雅之 教授//プロジェクト&コラボレーション演習、ヒーリング・アートプロジェクト演習、卒業制作 ほか

東京芸術大学大学院博士後期課程修了 研究領域デザイン
学術博士学位取得(東京芸術大学)
1992年よりヒーリング・アート(癒しの芸術)を研究テーマとして、医療空間のアメニティーを高めるためのアートプロデュースや、総合病院、介護老人保健施設などにおけるヒーリング・アートのトータルコーディネイトの実践と検証を続けている。
創作研究は、「日月山水」、「花鳥風月」、「四季」、「空」、「波」、「滝」、「動物」などをテーマとして空間演出のための平面作品の制作を行っている。

メッセージ
これまでに大学で実施してきたヒーリング・アートプロジェクトの経験を活かしながら、更に幅広くヒーリングについて考え、作品制作と理論研究から探っていくために、ヒーリング表現領域を開設しました。ヒーリングを目的としたアートとデザインは、絵画、壁画、立体作品、キャラクターデザイン、絵本、玩具、ぬいぐるみ、コンピュータグラフィックなどの表現手段を通して、日常生活の中や公共空間において様々な展開が期待できます。現代社会におけるヒーリングに対して深い関心を持ち、アートとデザインが社会に果たす役割りについて目的意識を持って考えていこうとする人、そういう学生を私たちは求めています。

担当授業科目
〇素材表現演習A(1年次後期) 〇プロジェクト&コラボレーション演習(3年次前期)
〇絵本制作演習(3年次後期) 〇ヒーリング・アートプロジェクト演習(3年次後期)
〇卒業制作(4年次後期) ほか

「小雨」 ©Masayuki Yamano

ヤマザキミノリ 教授//ヒーリング・デザイン実習A、プロジェクト&コラボレーション演習、卒業制作 ほか

空間デザイン
東京芸術大学構成デザイン大学院修了。空間演出デザイン、ライトアート、パブリックアートのデザイン制作。東京芸術大学在学中の1974年に立方体内部を鏡貼りにし た箱形万華鏡を発明。1980年に光の美繰(ビックリ)箱・CUMOS展開催。以降、作品展・企画個展を多数開催。現在、立方体万華鏡ワークショップを通 じたユニバーサルなアートメディアの研究に取り組んでいる。

ホームページ
Internet Museum
Cubic cosmos scope

担当授業科目
〇ヒーリング・デザイン実習A 空間表現(2年次前期)
〇プロジェクト&コラボレーション演習(3年次前期) 〇卒業制作(4年次後期) ほか

個展 "orijin"生きること感じることの不可思議 1995

鈴木理恵子 准教授//ワークショップ演習、ヒーリング・クリエーションD、卒業制作 ほか

女子美術大学卒業、東京藝術大学大学院、バーミンガム・シティ大学大学院修士課程修了。環境デザイナーの経験を通じ、人々の生活の質の向上とは何かを幅広く考えるようになり、05年からイギリスと日本で、慢性の病気を抱えたり入院生活を余儀なくされている子ども、心身に障害をもつ成人が、社会との関わりを獲得し保つためのアート・デザイン活動と研究を行っている。芸術文化との繋がりを保つのが困難な地域の人々へと、対象が広がってきている。

メッセージ
<みんなでアートをする>ことが社会の問題を解決する糸口になるなんて! 一人ひとりの違いを超えて仲間として認め合い、皆が自分らしく生きることのできる社会を目指す「ソーシャル・インクルージョン」の理念と、その実現に向けて「アートを使う」という発想に、私がイギリスで初めて出会ったときの驚きと感動を交えながら、アート・デザインのもつ新しい側面を皆さんに伝えていきたいと思っています。そして是非、多くの可能性に満ちた、この若い分野を皆さんといっしょに育んでゆけたらと願っています。

担当授業科目
○ワークショップ演習(1年次後期) ○アート・デザイン表現演習Ⅰ(2年次前期)
○プロジェクト&コラボレーション演習(3年次前期) 
○ヒーリング・クリエーションD(4年次前期) ○卒業制作(4年次後期)

横山純子 講師//絵本制作基礎演習、絵本制作演習、ヒーリング・アートプロジェクト演習、卒業制作 ほか

女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業後、グラフィックデザイナーを経て女子美術大学短期大学部情報デザイン専攻での助手、非常勤講師、助教をつとめ現在に至る。
女子美術大学での学生をはじめとする多くの人々との関わりから、現代社会でのストレスや心のあり様の変化を感じ、緊張した心をほぐし心豊かにすごす可能性をアートの考え方が持っていると思い注目している。
また、近年は視覚障害者のアート鑑賞をきっかけに、multisensory(多感覚)や触る絵本を研究している。
創作研究は「みる」をテーマにフォトグラムによる作品を制作している。

メッセージ
癒しはどんな人にも不可欠で生きること全てに関わり、いろいろな形があり得ると思います。現代に必要な真に人の心に寄り添える癒しの形をアートやデザインを通して一緒に考え、みなさんの社会での活躍に活かせるようになると良いと思います。

担当授業科目
〇絵本制作基礎演習(2年次後期) 〇絵本制作演習(3年次後期)〇ヒーリング・アートプロジェクト演習(3年次後期)
〇ヒーリング・クリエーションC(ビジュアルコミュニケーション)(4年次前期)
〇卒業制作(4年次後期) ほか

「美の仕事 1: 女たちのランウェイ、
2: 絵本の世界_すべてのひとに贈る」
展覧会記録冊子(アートディレクション/編集)

栗又弥江子 非常勤講師//壁画技法演習、壁画制作演習、素材表現演習A 平面

壁画制作
1986年女子美術大学卒業。株式会社アクタスに入社。輸入家具の販売やビジュアルマーチャンダイジングに携わる。1989年渡米。F.I.D.Mにてスペースデザインを専攻。
帰国後、壁画制作の会社に入社。デコラティブペイントに出会い、絵画表現の無限の可能性に魅了される。1995年にフリーランスとなり、2000年有限会社 フォーアーツデザインを設立。商業施設を中心に、デコラティブペイント、ミュラル(壁画)、造形、シルクスクリーン等を手がける。独創的なデザインとこだわりのある仕事で高い評価を得ている。
2006年ゴールドフィッシュウェイブス株式会社を設立。

メッセージ
授業では壁画の実践的な技術と知識を学び、プロフェッショナルとなるための現実的な力をつけていきます。
壁画制作の工程として、コンセプト作り、デザインと色彩構成、原画制作とプレゼンテーション、実作業計画と見積もりの作り方等の現実的な演習から、材料と道具の使い方、絵画技法基礎、そしてヨーロッパで古くから伝わる装飾絵画技法など数々の自由な表現力を身につけ、壁画の可能性を実感するよう指導していきます。

担当授業科目
〇素材表現演習A 平面(1年次後期) 〇壁画技法演習(2年次後期)
〇壁画制作演習(3年次後期)

「アクティブG」(岐阜)

ねもといさむ 非常勤講師//子どもの道具デザイン演習B 玩具のデザイン

子どもの玩具デザイン
玩具のデザインと子どもの創造アトリエの運営をするプレイワーク代表。デザインした木の玩具が、ドイツのジーナ社から製品化される。スイス・ネフ社創設者の故クルト・ネフ氏が審査委員長を勤めたコンテンポラリー・トイ・オブ・ジ・イヤーや世界・木のクラフト展 大賞など受賞多数。展覧会は 「ネフとねもとのおもちゃの世界」 (おかざき世界子ども美術博物館)など。2006年には、タイ国商務省に招かれ、バンコクで講演とデザインコンサルティングを行う。著書は『にんぎょう・おめんであそぼう』(偕成社)、『つくってあそぼう! ダンボール』(フレーベル館) など。1952年生まれ。愛知県立芸術大学卒業。日本人形玩具学会、日本おもちゃ会議会員。

メッセージ
木や布などの人に優しい自然素材を主に使った、玩具・遊具のデザインを行います。そのアイディアは、二つの側面から考えます。一つは、素材の特性や美しさ、動きのおもしろさなど(seeds/シーズ)からの発想。もう一つは、子どもの発達心理学・生活など(needs/ニーズ)からの発想です。楽しく講義を進めながら、学生の皆さん一人ひとりが潜在的に持っている創造力を引き出し、大きく美しく花開かせることを、私の喜びとしたいと思います。

ホームページ
http://www.playwork.jp

担当授業科目
〇子どもの道具デザイン演習B 玩具のデザイン(3年次後期)

otti(オッティ)
¤ドイツ・SINA(ジーナ)社 デザイン/ねもといさむ

中嶋ハルコ 非常勤講師//ヒーリング・アートプロジェクト演習、ヒーリング・クリエーションA ほか

コンピュータグラフィックによるヒーリング表現
イラストレーター、デザイナー。女子美術大学大学院視覚造形研究領域修了。デザイン事務所勤務後、2004年より女子美術大学非常勤講師。主に動物や自然をテーマに、コラージュの技法をとりいれたイラストを制作。近年ヒーリング・アートのプロジェクトに多く参加。

メッセージ
「アナログでしか表現出来ないものはある」という信念で制作を続ける一方で、「デジタルで広げられる表現がある」という実感もあり、これまでに試行錯誤しながら両方向からの制作に取り組んできました。
ヒーリング・アート+デジタル表現という分野には、まだまだたくさんの アイディアやそれを活かせる「場」と「可能性」が広がっています。その「場」と「可能性」を模索し、形にして行く苦しさや楽しさを、皆さんと共有して行きたいと思っています。

担当授業科目
〇ヒーリング・デザイン実習B(2年次前期) 〇ヒーリング・アートプロジェクト演習(3年次後期)
〇ヒーリング・クリエーションA(4年次前期)

東京メトロ丸の内線東京駅壁面デザイン
中嶋ハルコ・山司千津子共作

村松俊夫 非常勤講師//素材表現演習B、形態表現演習、ヒーリング・クリエーションD

略歴
東京芸術大学大学院美術研究科修士課程構成デザイン専攻修了
第32回モダンアート展協会賞/安田火災美術財団奨励賞(1982年)
第1回ハイテクノロジーアート展特別賞(1983年)
第8回エンバ賞美術コンクール優秀賞(1986年)
第38回モダンアート展奨励賞 (1988年)
第3回アトリエ・ヌーボー・コンペ審査員特別賞(1989年)
第40回神奈川県美術展美術奨学会賞(2004年)
2012年度日本図学会賞/2012年度日本図学会秋季大会優秀研究発表賞(2013年)

作品
私たちの身の周りには、直接的には目で見ることができない環境があります。たとえば、「時間」・「空間」・「重力」といった存在です。それらをなるべく分かりやすく、親しみやすいかたちで表現することを心がけてきました。そのためにゆるやかな動きや光を加えています。
ステンレスや鉄、アクリルといった一見冷たく硬い素材を使いながらも、どこかしらなつかしい安らぎのようなものが感じ取れる作品。そのようなやさしい作品を制作していきたいと思います。
現在 モダンアート協会会員・山梨大学大学院教授

メッセージ
自然だけに囲まれて生活している人々の間では、“自然”という言葉が存在しないといわれています。人工的なものが生み出され、それと対比することで初めて“自然”が認識されるのではないでしょうか? 
アートとデザインは、人の手を経て作り出される限り、程度の差こそあれすべてが人工物に違いありません。現代の都市型社会において人間が“自然”を感じるための、モノ(物)・コト(事)・バ(場)の問題を考えていきましょう。

担当授業科目
〇素材表現演習B(1年次後期) 〇形態表現演習(立体制作)(3年次前期)
〇ヒーリング・クリエーションD(4年次前期)

「揺れる虚空・風花の輪舞」 2004年制作

戸田昌代 非常勤講師//装丁技法演習

2001年 女子美術短期大学造形科情報デザイン卒業
2003年 女子美術大学芸術学部デザイン科環境計画生産系卒業
その後 女子美術短期大学部デザインコース非常勤助手となる。
2005年より 美篶堂(みすずどう)ショップ・工房・ギャラリーのスタッフとなり、商品製作などに携わる。
2008年より 製本ワークショップ講師、2010年より NHK文化センター青山教室、横浜教室の講師を勤める。

メッセージ
私は、美篶堂(みすずどう)という小さな手製本の会社で、日々商品を作りながら製本を学んで参りました。親方が築いてきた手製本の美しく、効率の良い作り方は、もの作りの大切な要素が沢山詰まっている気がします。紙の寸法を計ったり、切り出したり…と、製本は、色々な道具を使いますし、全ての指を使って作業をするシーンもあります。そのような作業の積み重ねによって、一枚の紙だったものが、一冊の本へと生まれ変わるという喜びは、ある意味、作り手自身の心を癒すというヒーリングでもあると考えております。何より、本を作ることの楽しさをお伝えしていきたいです。

担当授業科目
〇装丁技法演習(2年次後期)

絵本製本(角背上製本)/CDブック(蛇腹製本)

佐藤暁子 非常勤講師//キャラクター制作基礎演習、キャラクター制作演習

女子美術大学芸術学部デザイン科環境計画卒業後、デジタルコンテンツ制作会社でCGデザイナーとしてテレビのオープニングタイトルなどを手がける。
その後、女子美術大学メディアアート学科専任助手となり、現在、東京大学特任研究員。科学分野におけるデザインの必要性を唱える。

メッセージ
目的を明確にしたキャラクターを作り出し、描いたキャラクターやその世界感をきちんと人に伝える大切さを学び、表現技術を身につけていきましょう。
「癒し」におけるキャラクターの役割をみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

担当授業科目
○キャラクター制作基礎演習(1年次後期)○キャラクター制作演習(3年次前期)

「uranai」

白幡香織 非常勤講師//キャラクター制作基礎演習、コンピューターグラフィックス演習 ほか

映像学会。顔学会。文部科学大臣杯日本けん玉協会ペインティングコンテスト審査員。ゲームプランナー。
女子美術短期大学助手を経て、現在女子美術大学非常勤教師。デザイン、WEB制作、デジタルコンテンツの企画、クレイによる立体造形などの制作を行う。授業ではコンピュータの基本とデザイン表現を中心に授業を行う。

メッセージ
ヒーリング・アートの作品の制作は、作品を見る人の立場の感情を常に考えて行く事になります。他者の立場にたち、アートの制作を行う事で得る物はとても大きく、また新しい視点や新しい手法の発見にも繋がるのではないかと思います。思わず見た瞬間に笑顔になれるような、素敵な作品が皆さんの手から生まれる事を楽しみにしています。

担当授業科目
○キャラクター制作基礎演習(1年次後期)○コンピューターグラフィックス演習(2年次後期)
○ヒーリング・クリエーションA(4年次前期)
「一般社団法人日本けん玉協会公式サイト(デザイン)」

及川玲奈 非常勤講師//コンピューターグラフィックス演習、ヒーリング・アートプロジェクト演習

女子美術大学デザイン科卒業。竹内きょう環境・構造企画、女子美術大学助手を経て、現在女子美術大学非常勤講師、相模女子大学非常勤講師のほか、デザインディレクターとして活動。

メッセージ
デジタル表現によるヒーリング・アート作品の制作を通して、新しい発見ができたり楽しく授業を続けられるようにしていきたいと思います。

担当授業科目
○コンピューターグラフィックス演習(2年次後期)○ヒーリング・アートプロジェクト演習(3年次後期)

「ヒーリング表現領域ウェブサイト」

いとうひろし 非常勤講師//ヒーリング・クリエーションA・C

1957年東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒業。大学在学中より絵本の創作を始め、1987年、絵本『みんながおしゃべりはじめるぞ』でデビュー。ユーモラスで温かみのある作風、哲学的でユニークな発想の絵本や童話を発表し続け、幅広い読者に支持されている。主な作品に『ルラルさんのにわ』(絵本にっぽん賞)、『おさるのまいにち』(路傍の石幼少年文学賞)、『だいじょうぶだいじょうぶ』(講談社絵本賞)など多数。

メッセージ
前期全ての時間をかけて、卒業制作のための絵本の習作を創ります。
その過程で、絵本表現の様々な特性を学んでいくのはもちろんですが、卒業を控えた今の自分が、絵本を作ることの意味を考えてみるところから始めたいと思っています。
それは、絵本を通して自分と自分をとりまく世界を見つめ直すことであり、今回に限らず、今後の表現活動の核となるものを見つけていくことだと考えています。

担当授業科目
○ヒーリング・クリエーションA・C(4年次前期)


左:『だいじょぶだいじょぶ』講談社 中:『もうじゅうつかいのムチがなる』講談社
右:『ルラルさんのぼうえんきょう』ポプラ社

志村雄逸 非常勤講師//ヒーリング・デザイン演習A

造形作家、プロダクト&空間デザイン
千葉大学工学部工業意匠学科卒。1980年 NECデザインセンター入社、先端テクノロジーを使った作品を制作し始める。1989年独立後、ソニー(株)でスタジオ音響空間のデザインを主に手掛ける一方、様々な光学素材を組合わせ『光と動き』をテーマに造形作品を制作する。
主な受賞・展覧会:第1回国際デザインコンペティション『特別賞』、第7回日本国際美術展『佳作賞』、第6回あかり のオブジェ展『グランプリ』
個展(世田谷美術館区民ギャラリー/渋谷西武ロフト/渋谷西武など)
代表作アートワーク:池袋健康プラザ /京都池坊会館/鳥取倉吉未来中心/台北国瑞汽車研発中心:太陽光反射オブジェ

メッセージ
これからの時代には様々な手法を模索しながら新しい表現形式を考えていくことが増々重要となります。空間表現は創作した人と見る人が同じ環境を共有することができるという他の作品ジャンルにない面白さがあります。私たちが普段あたり前に見ている「空間」は「時間」と一対になって存在しています。実習を通して心地良い空間表現のあり方を考えていきましょう。

担当授業科目
○ヒーリング・デザイン演習A(2年次前期)

京都池坊会館:
水と光のアートワーク

田原万友美 非常勤講師//形態表現演習

女子美術大学デザイン科卒業。株式会社景観工学研究所、女子美術大学助手を経て、Designers’workshopYAJUに活動参加、 1998年度より女子美術大学非常勤講師として勤務、2010年より独立。
スペースデザイン(ディスプレイデザイン、インテリアデザイン)・グラフィックデザイン・デザインディレクターなど、空間に関わる幅広い分野で活動し、「楽しめる」を意識して照明の効果を活かした光を楽しむ空間造りや、近年では動物病院や歯科病院等、医療施設のCI計画、サイン計画、ファサードデザイン等にも取り組んでいます。

メッセージ
当たり前のことですが作品制作は「楽しむ」事が大事です。
しかし、発案〜創造〜完成のプロセスのどこかで思いっきり壁にぶつかり試行錯誤して貰いたいと思います。
そうしたプロセスの中にこそ「見つけたかった何か」や「新たな視点・発想・技法」が隠れていたりするからです。
「新たな自分の可能性」を広げられるよう、一緒にたくさんの試行錯誤を「楽しむ」ことをしていきましょう。

担当授業科目
○形態表現演習(立体制作)(3年次前期)

2009.LightingFair NIPPO×DAIA booth

市川和子 非常勤講師//アート・デザイン表現演習Ⅱ、子どもの道具デザイン演習A、ヒーリング・クリエーションB・D

女子美術大学大学院修士課程修了テディベア作家。
株式会社タカラ(現タカラトミー)に入社。着せ替え人形バービー・ジェニーと、ドイツのシュタイフ社の日本限定テディベアの企画開発に携わる。

メッセージ
時代の変化の中で、流行して消費されていくもの、永く愛され求め続けられているものがあります。
ヒーリングを目的としたアートとデザインを通じて、その「何か」を皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

担当授業科目
○アート・デザイン表現演習Ⅱ(3年次前期) ○子どもの道具デザイン演習A ぬいぐるみ制作(3年次後期)
○ヒーリング・クリエーションB・D(ぬいぐるみ制作)(4年次前期)

テディベア

杉山優子 非常勤講師//素材表現演習B、ヒーリング・デザイン実習A、ヒーリング・アートプロジェクト演習 ほか

女子美術大学デザイン科環境計画専攻空間系卒業後、株式会社丹青社に入社。
主に博物館や資料館の展示デザイン、特殊造形デザインに携わる。
その後、女子美術大学ヒーリング表現領域助手に着任し、国立国際医療研究センター(小児科、産科、婦人科病棟)や東京都健康長寿医療センター(緩和ケア病棟)等のヒーリング・アートプロジェクトにて制作・指導補佐に携わる。
現在、女子美術大学で非常勤講師の他、母親であることを活かし、子育て世代のための復興支援活動や親子向けイベント等の企画運営を行う。

メッセージ
空間づくりでもモノづくりでも、何かを創造するときは目的やねらいを考え、デザインをしていきます。ヒーリングデザインの場合、自分や誰かにとっての「ヒーリング」とは何か?どのような表現が「癒し」を感じるのか?そのようなことをデザインプロセスの中で自然と考えていけるよう、学生と対話していきたいと思います。そして楽しさも苦しさもひっくるめた「デザインの面白さ」を伝えていきたいです。

担当授業科目
○素材表現演習B(1年次後期) ○ヒーリング・デザイン実習A(2年次前期)
○ヒーリング・アートプロジェクト演習(3年次後期)ほか


豊橋市自然史博物館【中生代展示室、中生代ジオラマシアター】(2008年)

野田若菜 非常勤講師//アート・デザイン表現演習Ⅱ

女子美術大学デザイン科卒業。印刷会社で販売促進用オリジナルグッズの商品企画に携わる。その後女子美術大学デザイン科助手を経て、現在女子美術大学非常勤講師、グラフィックデザイナーとして活動中。

メッセージ
アナログとデジタル、それぞれのよいとろこを合わせると、様々なものに展開することができ制作の幅が広がっていきます。それを体感し、これからの制作に繋げていけるような授業にしていきたいと思っています。

担当授業科目
○アート・デザイン表現演習Ⅱ(3年次前期)

梅田亜由美 非常勤講師//ワークショップ演習

京都大学大学院人間・環境学研究科修了。2004~12年、美術館学芸員として勤務。
2008年より、様々な人の立場から美術館の課題や魅力を考える「みんなの美術館プロジェクト」に参加。
現在はフリーランスのエデュケーターとして博物館教育や博物館の地域・社会連携に関わり、「美術と手話プロジェクト」などに取り組んでいる。

メッセージ
社会に出て仕事をするようになってから、「人生、何事も学びだ」と、つくづく思います。
無駄なことはないし、無駄にするかしないかはいつも、自分の姿勢と心構えで決まるものだと思います。
先生や学生といった立場に関係なく、かかわるすべての人が学び合える場=授業を一緒につくっていきましょう。

担当授業科目
○ワークショップ演習(1年次後期)

撹上久子 非常勤講師//ヒーリング・アートプロジェクト演習

お茶の水女子大学児童学科卒業後、特別支援学校や重症心身障害児施設で、視覚障害・知的障害・肢体不自由児教育/療育に携わる。現在、都内にて乳幼児期母子支援フィールドで、臨床発達心理士として心理発達相談員を務めている。日本国際児童図書評議会にて2003年より世界のバリアフリー絵本展実行委員長。バリアフリー絵本研究がライフワーク。実践女子大学非常勤講師(障害児保育などを担当)お茶の水女子大学博士課程(人間文化創成科学研究科)在学中。

メッセージ
大学在学中、就学指導という名のもとでの、障害のあるなしや障害の程度によって、元々は存在しない「線」を子どもの世界にひくことで、生きる世界を分けてしまうことに違和感と疑問を持ちました。それが私をバリアフリー絵本研究に導いてくれました。アートの世界では子どもの世界に線を引く必要もないし、ひかれてしまった線をアートは超えていけると期待します。この世の中に喜んで生まれてくるどんな子どもたちにも、まなざしを向けてくれる絵本、インクルード絵本を、みなさんと創造していきましょう。

担当授業科目
○ヒーリング・アートプロジェクト演習(3年次後期)

笠井麻衣 非常勤講師//壁画技法演習、壁画制作演習、素材表現演習A 平面

プロフィール
2007年 佐賀大学文化教育学部美術工芸課程西洋画専攻卒業
2010年 株式会社フォーアーツデザイン入社
現在フリーランスとして、病院や商業施設、ホテルなど内外装の壁画や特殊塗装、デザイン及び制作を手がける。

メッセージ
描画でのヒーリングアートは、その空間にいる人に寄り添った優しさや味わいがあり、既存の組み合わせでは作ることが出来ない癒しの効果があります。
病院等のヒーリングアートは必要性に対しまだ実践されている場が少なく、多くの可能性を秘めている分野です。
壁画の授業を通し、実技の基礎から素材理解、提案や企画、実際の施工まで、現実的なプロセスを学んでもらうことで、一作家として壁画制作に必要な力を身につけてもらいたいと思います。

担当授業科目
〇素材表現演習A 平面(1年次後期) 〇壁画技法演習(2年次後期)
〇壁画制作演習(3年次後期)

砧ゆり眼科医院

戸川恵子 非常勤講師//プロジェクト&コラボレーション演習、キャラクター文化論

東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ入社。キャラクターマーチャンダイズィングを目的とした、オリジナルキャラクター開発及び商品企画開発やポストペットなどの版権ビジネス展開業務などに従事。
その後、グループ会社の株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズに異動。
コンサートグッズなどの企画デザイン提案や、CD、DVDなどのミュージックパッケージデザイン制作などに従事。現在はフリーランス。

メッセージ
私たちの生活の周りには、昔から様々なキャラクターが存在します。
キャラクターの歴史を振り返りながら、いろいろな分野で活躍するキャラクターの魅力とパワーを一緒に分析したいと思います。
キャラクターの持つ魅力とパワーの理由を理解し、みなさんがオリジナルキャラクターを創造する際の参考になればと考えます。

担当授業科目
〇キャラクター文化論(2年次) 〇プロジェクト&コラボレーション演習(3年次前期)

「Sound」photograph by UFP

関 康子 非常勤講師//子どもの福祉デザイン概論

東京生まれ。デザイン誌『AXIS』編集長を経て、エディター、ライターとして活動。2001年、TRI+(トライプラス)を共同設立。「子どもの遊び、 学び、デザイン」をテーマに、商品、展覧会、出版企画、原稿執筆にあたる。主な著書に『ユニバーサルファッション宣言』『世界のおもちゃ100選』(共著)、『超感性経営』(編著)などがある。
エディター、トライプラス代表取締役

メッセージ
今までのアート、デザイン教育は、「モノづくりの技術」を教えてきました。そんな中、「ヒーリング表現領域」は、モノづくりを技術だけではなく、「こころ」という切り口で捉らえなおそうという、おそらく日本初の教育に挑戦しようとしています。
あらゆる価値が相対化された現在、安心や心地よさといった「こころ」がこれほど求められた時代はなかったでしょう。「こころ」というメガネを通すことによって、今までとは違ったアートやデザインの可能性が見えてくると期待しています。

担当授業科目
○子どもの福祉デザイン概論(2年次)

著書『世界のおもちゃ100選』(中央公論新社刊)

関 則雄 非常勤講師//カラーセラピー概論、芸術療法概論

プラット大学クリエイティブ・アーツ・セラピー学科(大学院)卒(NY)。1年間ニューヨーク市立病院で働いた後帰国、都下の碧水会長谷川病院に常勤アー トセラピストとして勤務、現在に至る。臨床歴20年。日本芸術療法学会認定芸術療法士。日本集団療法学会認定スーパーバイザー。主な著書は、「アート×セラピー潮流」 (共編) 2002、「新しい芸術療法の流れ/クリエイティブ・アーツセラピー」(主編)2008:共にフィルムアート社、他。

メッセージ
◇カラーセラピー
色は人間生活にはなくてはならない領域です。色のない生活を想像しただけで心は萎んでしまいます。ここでは色がどのように人間の歴史と共にあり、用いられたかを見つめ、現代における色彩心理学の知見と共に、その今日的理解と心の癒しのための実際の応用について学んでいきます。講義だけではなく、実習やホーム ワークを通して体験を深めていきたいと思います。
◇アートセラピー -Art as Therapy-
アートセラピーには“Art as Therapy (治療としてのアート)”と“Art Psychotherapy (アート心理療法)”の2つの立場とがあります。ここでは、まずアートセラピーの歴史、考え方、対象者等の全体像を講義の中で学んでいき、特に美術教育と 深い関わりがある“Art as Therapy (治療としてのアート)”の立場を、授業を通して学んでいきます。この体験は自分の作品を制作する上でも、大いに役立つことと思います。

担当授業科目
○カラーセラピー概論(2年次) ○芸術療法概論(3年次)

関 明美 非常勤講師//カラーセラピー概論、芸術療法概論

筑波大学・名古屋大学大学院を経てNY州にある研究所にポスドクとして在籍中に精神分析と出会った。絵は個人的に描いていたが、帰国後にアートセラピーと出会うことによって絵と精神分析がつながった。アートを通して心の内面に意識を向けることで多くの気づきや心の豊かさを得ることができる。また、アートは、言語では表現できない感情や思いを表現する媒体となってくれる。自らもそうしたアートの力を体験しながら、一般の方のためのアートセラピーグループのリードやサブを務めてきた。現在は、精神科でのアートセラピスト、セラピスト養成講座などでの講師をしている。また、心と体のつながりは切り離せない、深い癒しはその両面からおこるとの思いから東洋医学を学び、鍼灸師としても(時々・・)治療を行なっている。

メッセージ
大人になって私が自ら絵筆をとった時、それはただの衝動からでした。誰に見せるのでもない、何を描こうとするのでもない、ただただ色やタッチに没頭しました。そうするうちに、ハードワークで擦り減ってしまった自己感覚や感性が取り戻されてきました。その体験が、私のカラーセラピー/アートセラピーの原点にあります。
本来の自分を取り戻すこと。それが私のカラーセラピーの基本になっています。
アートセラピーも基本は同じです。ただ、カラーセラピーでは構成された形を扱うことはほとんどありません。もっとダイレクトに色そのものと向き合います。授業では、社会的に規定された色の概念や心理効果と謳われる色の意味などを覚えるのではなく自分自身の感覚と感情で色を感じていってほしいと思います。色と心について、実際のワークを通して体験してみてください。
もう一つの方向性として、色は光の波長であってエネルギーを持っています。そのため、色や光を体に作用させて心身のバランスをとるという治療法が存在します。また、そもそも色って何でしょうか? 実は私たちは「脳で」色を「見て」います。私たちの脳が色を色として認識しないかぎり、外界には異なる波長の電磁波(光も電磁波)が飛び交っているにすぎません。不思議な感じがしますね。
皆さんが日頃当たり前のように使っている色について、いろいろな角度から見つめなおしてみる。そして、色という存在そのものの持つ意味も一緒に考えていきたいと思います。

担当授業科目
○カラーセラピー概論(2年次) ○芸術療法概論(3年次)

大橋香奈 非常勤講師//アンケート調査・分析法

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 後期博士課程。サントリーホールディングス株式会社に5年半勤務し、健康食品のブランドマネージャーを経験。退職後、フィンランドでの活動を経て、英国のMet Film Schoolにてドキュメンタリーフィルム制作プログラム修了。現在は、博士課程にて、国境を越えて「トランスナショナル」な状態でつながる「家族」について、映像民族誌的研究を進めている。また、メルボルン、上海、東京のソーシャルメディア利用に関する共同研究プロジェクトの研究助手として調査を実施している。

メッセージ
◇「相手」を知るためにアンケートを活用しましょう!
みなさんは、在学中にさまざまなプロジェクトで創作活動に取り組まれると思います。その創作活動の先には、必ず「相手」がいるはずです。日頃「相手」が何に喜び、何に困っているかを知ることは、創作活動の企画を進めるうえで役立ちます。また、自分の創作活動が、「相手」にどのように受け取られたかを知ることは、活動を振り返り、評価し、次の段階に進むために不可欠です。アンケートは、「相手」のことを知るための、コミュニケーション手段のひとつです。「相手」を知るための多様な調査方法と比較しながら、アンケートの強み弱みを学び、みなさんの大学での創作活動や、その先の社会人生活で活かせるようにしたいと思います。

担当授業科目
○アンケート調査・分析法(3年次後期)

松岡希代子 非常勤講師//絵本芸術論

板橋区立美術館学芸員、国際児童図書評議会国際理事。
女子美術大学芸術学科造形学専攻卒業後、千葉大学大学院教育学研究科美術教育専攻修了。1986年より、板橋区立美術館に勤務、展覧会、教育普事業の企画運営にあたる。1989年より、「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」の担当となり、イタリア側とともに展覧会の運営にあたる。また、絵本をアートの表現形態の一つとしてとらえる展覧会も数多く手掛けている。

メッセージ
母校に再びかかわることができてとてもうれしく思っています。絵本には様々な要素があり、取り組む角度によって全く異なるものが見えてきます。固定観念にとらわれることなく、古今東西の絵本を手にとってみましょう。絵本は完全に自分のものにすることができます。大切なのは、実際に手に取ってみることです。一緒に絵本の世界に入っていきましょう。

担当授業科目
○絵本芸術論(2年次)

「生誕100年記念 ブルーノ・ムナーリ展 あの手この手」
図録、板橋区立美術館、2007-2008年

石浦 克 非常勤講師//キャラクター文化論

1975年生まれ。TGB design.代表。19歳で3人デザインユニットを結成。
グラフィックデザインを軸に、ファッション、モーショングラフィックス、CM、PV、WEB、プロダクト、UI、キャラクターデザインなど、ジャンルに囚われない自由な立ち位置をモットーとする。

主な仕事
2003年、雑誌relax(マガジンハウス)のキャラクターデザインを担当し、累計60万個を売り上げる。NTTドコモの携帯電話、MPXやエヴァンゲリオン携帯のプロダクトデザインを始めパナソニック、三菱電機、シャープ、LG電子、auなどのGUIデザインを提供。レゴのオーディオコンポや東芝液晶テレビ「FACE』RealFleet model等のアートディレクションを担当する。またファッションの分野ではnano universeやzero-gate渋谷のCI,BEAMS、MUJI、X-girl、BAPE、kicks Hawaii等にグラフィックを提供, ニコン等の研究開発に参加するなどグラフィックデザインを軸に様々なフィールドで活躍中。近年では間伐材と毛皮の断ちくずで作ったキャラクターplanet Dollを作り、moretrees等の森林保全団体とコラボレーションするなどの活動をしている。

ホームページ
www.tgbdesign.com

メッセージ
自身が作ったキャラクターを同級生のみんなに見せて、意見を聞いてしまおう!
嬉しい意見や、思ってもいなかった意見、様々な客観的意見から自分自身の立ち位置を発見し、体感していくプログラムです。みなさんの発見のお手伝いが出来ればと思っております。

担当授業科目
○キャラクター文化論(2年次)

「planet Doll」

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