客員教授のいせひでこ先生は、『ルリユールおじさん』での講談社出版文化賞絵本賞を始めとして多くの絵本の賞を受賞され、日本の第一線で活躍する絵本作家です。現場取材に徹底された絵本は、フランスをはじめ多くの国で翻訳出版されています。
5週間にわたる授業では、絵に入る前の絵本の中身の作り方について、特に重点的に指導しながら、イメージ画や絵本のラフを作成し、原画制作に入りました。
いせ先生自身の作品や、その他多くの絵本作品や詩を紹介していただき、絵本の話や構成を考える際、自己と向き合う中から生まれてきたものを、自分の言葉で語り、そしてそれを感じたままに絵にすることの大切さを学びました。また、授業期間中には先生の展覧会が開催されている安曇野の絵本館へ2泊3日の合宿をし、自然観察、スケッチ、展示鑑賞、ディスカッションを通して集中的に絵本とは何か考える期間になりました。
絵本制作以外でも、ものづくりをする上で大切なことを、一人一人が気づくことの出来る授業でした。
授業風景
合宿「絵本美術館 森のおうち」
